本項では、撮影の品質と価格(料金)についてどのように決まるかを説明しています。

1、品質(クオリティ)の要素について

撮影の品質は、いくつかの要素に影響されています。それぞれの要素は、最終的な画像の魅力と質感に貢献します。

以下に、撮影の品質を高めるための内容をまずは紹介します。

撮影時間

  • 撮影にかける時間は、品質に直接影響します。充分な時間をかけて細部に注意を払うことで、より魅力的な画像を撮ることができます。

ライティング(照明セッティング)

  • 適切な照明は、商品の色や質感を正確に再現し、影を調整するために重要です。
  • ライティング技術が高ければ、被写体はより魅力的に映ります。
  • ライティングは被写体によっては設置技術がいるものや、複数必要な場合、様々な種類があります。

撮影場所の選定

  • 被写体の種類や数、人数、コンセプトに合った撮影場所の選定は重要です。
  • 屋内、屋外、スタジオなど、場所によって雰囲気が異なります。
  • 背景や撮影空間は被写体を引き立てる役割を果たしますので、適切な背景を選ぶことで品質が向上します。

モデルの選定

  •  撮影にモデルを起用する場合、モデルの選定が品質にとても重要です。
  • 目的や希望に応じた被写体の選定により、閲覧者や顧客に共感を呼び起こす役割を果たします。

撮影の演出

  • 被写体のコンセプトやメッセージに合った演出を考えることは品質にとって重要です。
  • 演出は商品のストーリーを伝える手段として機能します。撮影全体の品質の向上に貢献します。

スタイリングとプロップス

  • 商品のスタイリングやプロップス(小道具)の使用も品質向上に貢献します。モデル着用衣装の用意なども同様です。

撮影後の編集

  • 撮影後の編集は品質を向上させます。
  • 例として色補正、レタッチ、画像のトーン調整などが品質向上に欠かせません。

2、価格料金と品質の関係

また品質に応じて価格料金も増加します。品質と価格料金の関係は以下のようになります。

撮影時間、拘束時間

  • 撮影スタッフやカメラマンの料金を計算するにあたり、一般的には拘束時間も料金に考慮されます。
  • 契約内容によって異なることもありますが、基本的には撮影時間や拘束時間が長ければ料金は比例してUPします。
  • 一方で同じような撮影を沢山しても撮影時間が増えるだけでは効果が得られません。
    撮影にかける時間は内容と併せて適切に考え事前に準備することが大切です。

ライティング(照明)

  • ライティングを行うにも様々な照明機材が存在します、またその価格も様々です。
  • 設置の技術も異なり、高度な広告撮影の場合は複数の照明を駆使して撮影することも多々存在します。
    必要に応じて照明機材を用意し、被写体に応じてセッティングします。
  • 一般的には準備の数や、セッティングの複雑さ、難易度によって機材費用の費用は変動します。
  • なお自然光や直射日光で撮影を指定し行う場合は、撮影場所での季節、環境、天候の考慮も重要です。
    天候待ち時間なども費用に考慮する必要があります。考慮する分、費用がUPする場合があります。

撮影場所の選定

  • 屋内、屋外、撮影スタジオの場合で費用は様々です。
  • 撮影スタジオの場合はそれぞれに応じた利用料金が発生します。スタジオは主に利用時間で費用が計算されることが主です。
  • 屋外の場合は、撮影申請や許可が要る場合もあります。その場合はその手配時間や手間に応じた費用が加算される場合があります。
  • また屋外撮影では、天候予備日を設けるなど、そのスケジュールキープのため費用が別で加算される場合があります。
  • 屋外ではスタジオよりも考慮すべきことが多いため一般的にはスタジオと比べて屋外撮影は価格がUPします。

モデル費用

  • モデルの費用一般的には
    • 契約内容
    • 使用媒体
    • 使用範囲
    • 使用期間
    • 撮影内容
    • 拘束時間

などで料金算定されます。

また、モデル自身の実績などでもモデルの料金は変動します。

  • モデル拘束時間は一般的には4時間以内、8時間以内で考慮することが多いです。
  • モデルの料金体系には様々な条件を確認したうえで決定となります

カメラマンの撮影費用

  • カメラマンの費用一般的には
    • 契約内容
    • 使用媒体
    • 使用範囲
    • 使用期間
    • 撮影内容
    • 拘束時間

などで料金算定されます。
また、カメラマン自身の実績などでもモデルの料金は変動します。

  • 1カットで○○円という料金体系も撮影内容によって存在します。
  • 撮影内容によっては1カット撮影するのに、準備やセッティング数時間かかる場合や、撮影するだけでは画像が完成しない場合もあるため、撮影後の細かな編集が必須となる場合があります。
    このような撮影では1カット○○円という解釈で料金計算する場合があります。
  • 「撮影指示書」や「香盤表」が有る場合と無い場合で費用が変動します。これは撮影内容に応じて考慮されます。

撮影ディレクション費

  • 撮影の全体を統括して指揮・監督する役割です。
    • 撮影の目的やコンセプト の設定
    • 撮影の効率化を図る
    • 撮影の質を向上させる  
  • 商品撮影におけるディレクション、企業、会社のイメージアップなどのディレクション、特定のメッセージを伝える撮影内容など、カテゴリーや業種によって業務や費用が異なります。

演出費用

  • 演出のことをディレクションの一部という場合があります。演出方法は被写体や撮影現場に応じて様々です。
  • 演技指導、監督業務、大道具、小道具、美術を駆使して撮影現場を作成するなど準備など、撮影の演出に時間やスタッフが必要に応じて料金が加算されます。
  • 香盤表を作成したり、コンテ作成したり、撮影の演出、方法、ライティングの指導、カメラマンの指導、現場総括なども含む場合があり、業務に応じて料金が加算されます。

コーディネート費

  • ロケーション撮影において、撮影が円滑に進むように、お客様とロケ地をつなぐ役割を担うコーディネーターが行う業務にかかる費用です。

    例として以下の業務にかかる費用が含まれます。

    • ロケハン:撮影希望のロケ地を実際に下見し、撮影の可否や条件などを調査します。
    • 情報調査:ロケ地に関する情報を収集し、撮影に必要な資料を作成します。
    • 許可申請:ロケ地の所有者や管理者から撮影許可を取得します。
    • ロケ地との最終調整:撮影の詳細をロケ地と調整します。
    • 撮影準備:撮影に必要な機材や人員の手配を行います
    • 撮影立会い:現場で、撮影の進行や安全を管理します。
    • アフターケア:撮影後の片付けやフォローアップを行います。

 ※ディレクターが兼務する場合があります。

編集費用(レタッチなど)

  • 撮影後の編集する場合は、編集者が対応する内容によっても費用も変わります。
  • 一般的には、
    • 契約内容
    • 使用媒体
    • 使用範囲
    • 使用期間
    • 撮影内容
    • 作業時間

などで料金算定されます。

合わせて、「難易度」や「工程数」に応じて料金がUPします。

被写体の種類と複雑さ

  • 被写体の種類や複雑さは品質と価格に影響します。
  • 単純な被写体は撮影が比較的容易であり、コストを低く抑えることができます。しかし、複雑な商品は撮影に時間と労力がかかり、価格が高くなることがあります。

商品のサイズ

  • 商品のサイズも価格に影響を与えます。小さな商品は比較的容易に撮影できますが、大きな商品はスペースと機材が必要で、価格が高くなることがあります。

撮影枚数や納品枚数

  • 撮影納品の枚数も価格に影響します。
  • 例えば多くの被写体を撮影する場合、撮影時間や画像編集に追加の時間が必要となり、価格がそれに応じて増加します。

スタイリングとプロップスの準備

  • スタイリストやプロップスのレンタルなど、これらの要素に予算を割く必要があります。

  • モデル着用衣装も同様です。一般的には用意する品質と数や準備期間などで料金が算定されます

  • スタイリングは小物など設置するようなスタッフを指す場合やアパレル撮影などのファッションスタイリングを指す場合があり、専門性がそれぞれ異なるため料金の撮影内容によって様々あります

ヘア&メイク

  • ヘアメイクもモデルを使用した撮影の品質向上に貢献しますが、追加の費用がかかります。また、ヘア&メイクを施す人数や手配するスタッフが多ければ金額はUPします

特殊効果とテクニック

  • 撮影に特殊な効果やテクニックを追加する場合、価格が上昇します。クリエイティブなライティング、モーションキャプチャ、特殊な技術や合成などが含まれます。

利用用途とライセンス

  • 画像の利用用途も価格に影響します。商業利用や広告目的の写真は、ライセンス料がかかることがあり、価格が一般的には上昇します。

2次利用、3次利用など

  • 著作権の保護 ※1
    2次利用、3次利用は、撮影した写真の著作権を侵害する可能性があるため、料金がUPします。
    著作権を侵害した場合、損害賠償請求などのリスクを負うことになるため、それを回避するために一般的には料金が上乗せされるのです。

  • 制作コストの増加
    2次利用、3次利用には、撮影した画像の編集や加工などの追加作業が必要になるケースがあります。そのため、制作コストが増加し、それを補うために 一般的には料金が上乗せされます。

※1 著作権の保護についての補足

  • 著作権は、創作した人(著作者)にのみ与えられる権利です。著作権には、複製権、公衆送信権、翻訳権、翻案権、譲渡権などの権利が含まれており、これらの権利を行使しないと著作権を侵害することになります。
  • 2次利用、3次利用は、撮影した写真を別の用途で使用するため、著作権を侵害する可能性があるのです。そのため、著作権者の許諾を得るか、料金を支払って著作権を譲渡してもらうことで、著作権の侵害を防ぐことができます。

その他の変動要素

撮影の品質と価格に影響を与えるその他の変動要素が存在します。例えば

    • 被写体の成型や形を整える時間
    • 撮影機材やアシスタントの必要性
    • 運送料
    • 旅費交通費
    • 撮影許可やライセンス
    • 使用するソフトウェアやツール
    • 「お任せ」撮影の場合のアイディアや提案費用。
    • 撮影のやり直し撮り直しを見積りに含む場合。
    • 編集の修正。
などが費用の変動要素に含まれます。
 
※上記に記載した項だけでなくケースによって異なります。

このように撮影の品質と料金は様々な要素が重なっております。

 

  • 撮影の品質向上には多くの要素が影響します。
    撮影時間、ライティング、モデル選定、カメラマンの技術と経験、演出、背景、編集、その他の変動要素を考慮に入れ、最適なバランスを見つけることが重要です。
  • 価格設定と品質向上のバランスを取ることが、成功する撮影プロジェクトの鍵となります
    お客様は、予算とプロジェクト目的に合わせて品質向上の戦略を策定し、効果的な画像を得るためには、検討すべき要素を理解するため、品質と価格を調整しコミュニケーションをとって決めていただければ幸いです。
     
  • 品質と価格料金の関係についての理解は、多くのビジネスオーナーやマーケティング担当者にとって重要です
    これはクライアントにとって品質向上の提案もしくは予算の削減の方法の提案となるからです。