【徹底解説】イメージカット・商品撮影の物撮りライティングのテクニック

商品やブランドのイメージカットにおいて、ライティングは商品の質感を美しく見せ、ブランドの世界観を表現する重要な要素です。

適切なライティングによって、見る人の印象を大きく変え、ブランドイメージをより効果的に伝えることができます。

このブログ記事では、イメージカット・商品撮影における物撮りライティングのテクニックを、

高級ブランド品を撮影した事例をもとに徹底解説します。初心者から中級者までのレベルの方におすすめの内容となっています。

ライティングの基本と代表的なもの

ライティングを構成する要素として

  • 光源
  • 光の質
  • 光の方向

これら3つが挙げられます。

光源:使用する光の種類。 太陽光(自然光)、定常光やストロボなどがあります。撮影イメージや場所、環境に応じて使い分けます。

光質:光の柔らかさや硬さ。柔らかい光は影が少なく、硬い光は影がはっきり出ます。ソフトボックスやアンブレラなどのディフューザーを使用し、コントロールします。

光の方向: 商品に対して光を当てる角度。正面、斜め、上からなどによって、明るく見せる部分と影の部分をコントロールします。

光の方向の種類

商品撮影においては、光の方向を調整することで、見せたい部分を強調したり、イメージを演出することがポイントになります。

商品撮影で使用することの多い。主な光の方向の種類について、5種類紹介します。

  • 順光
    商品に対して正面から光を当てる。商品全体を明るく見せるのに適していますが、影が少なく立体感が出しにくいのが特徴です。
  • 逆光
    商品の後ろから光を当てる。立体感を強調し、ドラマチックな印象を与えることができます。
  • 斜光
    商品の斜めから光を当てる。立体感を出しつつ、自然な陰影をつけることができます。
  • トップライト
    商品の真上から光を当てる。商品の上部を強調し、立体感を出すのに適しています。
  • バウンスライト
    壁や天井に光を当てて反射させた光を商品に当てる。柔らかい光で影を少なくし、自然な印象を与えることができます。

光の方向のポイント

光の方向は、撮影する商品の目的によって適切なライティングを選ぶことが大切です。

そのうえで、複数のライティングを組み合わせていくことで、より効果的に、自由な表現が可能です。

イメージカットにおけるライティングのポイント

イメージカットにおけるライティングのポイントは下記2つが挙げられます。

高級感を演出するライティング

イメージカットでは、商品の質感を美しく見せ、洗練された雰囲気を演出することが重要です。

ブランドイメージに合わせたライティング

ブランドにはそれぞれ、独自のブランドイメージがあります。ライティングは、そのブランドイメージに合わせた雰囲気を表現する必要があります。

撮影事例とライティングテクニック

腕時計

時計の質感や輝きを表現するために、柔らかい光を使用。

背景やスタイリングは今回は女性にも受け入れやすいプレゼント購入も意識したシンプルで高級感のある大理石の上で撮影。

ライティングメモ

  • 時計の光沢、輝きを美しく映すため、アートレ越しのストロボ2灯を使用して光をやわらかく、映り込みをコントロールしています。
  • カメラの角度によって時計の反射の見え方が変わるため、カメラの角度を何度か調整して撮影することがおすすめです
  • 時計は様々な角度の面があるため、少し斜めから光を当てると際立ちます。
    最適な場所を見つけるまで、ライトを動かして何通りもの撮影を行っています。

バッグ

バッグの素材や質感、形状を美しくかつ自然に表現するため、明るくも柔らかな光を使用

背景は薄いグレーで、シンプルで上品な色にする。

そのため影はしっとりした陰に。

バッグの正面全体に光を当てて、立体感を出す。

スタイリングはヴィンテージのサイドボードの上に、石を使用して動きのあるスタイリング

ライティングメモ

  • シンプルで自然なライティングを目指す場合は一灯ライティングがおすすめ。コントラストが自然に、美しく仕上がります。
  • バッグの素材や質感、形状を美しく表現するために、ディフューザーを使用して柔らかい光を使いましょう。今回はソフトボックスを使用しています。
  • バッグを引き立たせるため、背景は白やグレーなど、シンプルで上品な色にすることで、全体の色彩を統一し、ライティングと相まった雰囲気を重視しています。

アパレル

アパレルの素材や質感、美しく表現するために、自然光をディフィーズし撮影。そうすることで自然光ならではの柔らかな光で全体を照らすことができる。

今回はレースカーテンでディフューズ。

背景は白で、シンプルで上品な色にする。

スタイリングはハンガー+パーテーションを使用し差別化と高級感をUPさせる。

ライティングメモ

  • ライティングというと絶対に照明使用しないといけないという考えがちですが、このライティングでは、自然光を使用しています。自然光でしか演出することのできない自然なコントラストによって、親近感のあるイメージで撮影しています。

ジュエリー・アクセサリー

ジュエリーの繊細な輝きやデザインを表現するために、コントラストの強い光を使います。

背景は女性をターゲットに雰囲気のある大理石の上で撮影しジュエリーを際立たせる。

ジュエリーの立体感・輝きを強調するため、斜めから光を当て、陰影をつける

ライティングメモ

  • 繊細な輝きを演出や輝きを表現するために自然光をイメージしたライティングを行っています。
  • 影の角度のバランスが重要なため、LEDライトを使用しています。撮影前に、輝きと影を目視しつつ撮影します。
  • 斜めから光を当てることでディテールも際立つように意識します。

財布

財布の素材や質感、デザインを美しく表現するために、柔らかい光を使う。

背景は白やキャメルなどシンプルで上品な色にする。

財布にはやわらかい光を当てる。

立体感がでるように、商品のスタイリングは凹凸を意識。

  • 自然な陰影を起こすため、シンプルにストロボを使用した1灯ライティング。
  • 強い光を演出しながら、背景に落ちる影を柔らかくするためストロボに白い布をかぶせています。
  • 影や陰影で財布同士がかぶってしまわないように配置に気を付けます。

 

季節の表現:夏の場合

季節感を表現するために、光や季節に合わせた演出効果を使います。

今回は夏のイメージを再現するため、強い光による日差しを演出し、背景のブルーと合わせて夏の雰囲気や空気感を表現。

ライティングメモ

  • 夏の強い日差しを再現するため、光量のあるLEDライトを1灯で撮影。
  • 光量