【撮影照明初心者向け】定常光とストロボの違い、選び方について撮影スタジオ店長が解説

2022年8月31日更新

こんにちは、㈱ラズスタジオのカメラマンの綾です。

今回のブログは、「定常光」と「モノブロックストロボ」の違い、選び方について解説してまいります!

定常光とモノブロックストロボ(以下ストロボ)の違いについては多数質問を伺います。この2つの照明機材は、同じ照明機材ではありますが、向き・不向きがあります。参考に下記の機材にて説明いたします。

定常光ライト

定常光ライト(GODOX SL60W)

モノブロックストロボ

モノブロックストロボ(GODOX SK400)

このブログを読むことで、定常光とストロボのどちらの利用が自分に向いているかのお悩みを、撮影目的、ご自身の撮影環境をもとに、読み進めながら理解を深めることができます!

1.静止画(スチール)か動画(ムービー)か

はじめに、撮影目的が静止画(スチール)動画(ムービー)かから判別します。
先に結論を申し上げると、動画の場合は「定常光」一択です。

ストロボはカメラのシャッターを押したタイミングの一瞬しか光りません。

つまり、撮影中、常に光を必要とするYouTube配信撮影や、動画配信、MV撮影、CM撮影、インタビュー動画撮影などの映像撮影においては一瞬しか光らないストロボは動画撮影には不向きと言えます。

2.撮影するカメラの種類

2-1.一眼レフカメラやフィルムカメラなどの撮影用カメラの場合

定常光かストロボかを選ぶ前に、使用するカメラがストロボとの同期設定が可能かを確認する必要があります。
まず、ご自身の利用するカメラがストロボとの接続が可能かを確認します。ストロボの接続に必要な「シンクロターミナル」と「ホットシュー」があるかどうかを確認します。

2-1-1.シンクロターミナルについて

一眼レフカメラ側のシンクロコード接続部分の写真

シンクロターミナル

シンクロターミナルはデジタルカメラの中でも上位モデルに備わっていることが多いです。このシンクロターミナルのあるカメラであれば、シンクロコードを使用した有線接続でのストロボ使用が可能です。

2-1-2.ホットシューについて

ホットシューには、シンクロターミナルを増設するアダプターの設置、または無線トリガーの設置に必要なカメラの部位の名称です。

ホットシューアダプターにシンクロコードを接続した写真

ホットシューにアダプターを接続している写真

シンクロターミナルが無い場合は、ホットシューの有無を確認します。ホットシューはカメラの上部のこのようなアダプターを接続する部分の名称です。このホットシューがあれば、シンクロターミナルを増やすアダプターや、無線トリガーを使用することが可能になるため、ストロボとの接続が可能です。

ワイヤレスフラッシュトリガー

このような無線トリガーでストロボと同期します。(いろんな種類あり)

シンクロターミナルも、ホットシューもないカメラを使用する場合は、ストロボとの接続ができかねるため、定常光での撮影となります。

2-2.スマートフォンでの撮影の場合

先述のカメラの条件と重複致しますが、ストロボとの同期を行うために必要なシンクロターミナルや、ホットシューがスマートフォンには無いため、スマートフォンでの撮影の際は「定常光」で撮影します。

※スマートフォンでストロボを使用する方法はないことはないのですが、定常光で賄える部分が大きいことから、解説は省略いたします。

3.光と影を目視できるか

定常光とストロボの大きな違いとしては、光の点灯の仕方に違いがあります。

定常光・・・常に光り続ける光
ストロボ・・・瞬間的に光る光

常に光り続ける光のメリットは、照明によって発生する被写体に対しての光と影の関係が目視できるということです。

 

4.「ノイズ」を気にする場合

写真の仕上がりを左右する仕上がりの要因のなかに、「“ノイズ”の無い写真」が挙げられます。

このノイズを少しでも無くした綺麗な写真を撮影したい場合は、十分な明るさを実現できる強い光を放つことができるストロボをオススメします。

カメラのISOはカメラのセンサーの光に対する感度の強さを調整します。
夜景撮影において高ISO数値の設定を推奨されているのは、かすかな光の明るさもセンサーが反応できるようにするためです。

しかし、このISOを高めるということはセンサーがとっても敏感になることで、私たちの目には見えないかすかな光ですら感じ取ってしまうのです。これが所謂「ノイズ」となり、写真の仕上がりに大きな影響を与えます。そのため、綺麗な写真を撮影する場合、ISOを上げ過ぎないようにするのはこのためです。

つまり、反対に言えば、この光に対する感度が低い状態でも明るく撮影できる環境、明るい光が充満している空間で撮影を行うことができれば、綺麗な写真を撮影できる。ということになります。

定常光は、常に光り続けて明るく見えますが、常に光り続けるということは機械本体に負荷と熱が発生することを意味します。そのため、各定常光ライトのメーカーは、電力を表すW(ワット)数をはじめとして機械本体への負荷と熱による二次被害を防ぐために、ストロボと比べると低く設計されています。結果、定常光で撮影を行った際に明るさの不足によりISOを上げる必要が出てきてしまうのです。

その反面、ストロボは撮影の瞬間のみ光る瞬間的な光のため、機械への負荷を一瞬だけに絞ることが可能なため、定常光ライトでは出せない高出力の光を発行させることが可能です。

つまり、高出力の光であればあるほど、低いISOでも十分な明るさでの撮影を行うことができるとともに、ストロボ以外の余計な光をカメラに感知させない環境を作り上げることで、結果的に「“ノイズ”の無い写真」を撮影することにつながります。

5.まとめ

最後に今回の解説をフローチャートにまとめてみました。
このように、使用する目的から、撮影に使用する機材、そして仕上がりの順に選定をしていくと定常光かストロボかを選定していくことが可能です。

 

これはあくまでも基礎と少しの応用の考えを基にした一例にしかありません。

定常光とストロボの違いを理解するには、やはり実際に撮影をしてみるのを一番にオススメします。

しかしながら、定常光とストロボを一度に購入し、試すには数万円の費用、コストがかかってしまうのが実情です。

そこで、弊社が運営しております、大阪本町撮影スタジオLUZZ STUDIOでは定常光ライトとモノブロックストロボの両方を無料でご使用いただけます。
このような無料貸出のスタジオを利用し、照明を変えた撮影チャレンジをしてみることで、より知識と理解を深められると思います。

プロのカメラマンは光と影について学び、その理解を定常光やストロボ撮影に反映して撮影を行っていますし、状況に応じてストロボと定常光を使い分けております。

どちらが良いという優劣や、はっきりとした違いは、皆様の撮影環境や目的によって答えがあります。

是非、一度、当スタジオで無料のストロボや定常光を使った照明のテスト撮影にご来店ください!

今回のブログが、定常光とストロボの違い、選び方のお悩み解決のきっかけになれば、とっても嬉しいです!

 

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それでは、今回の記事はここまで。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

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