【初心者カメラマン必見!】一眼レフ・ミラーレスカメラで背景をぼかした撮影方法をわかりやすく解説

一眼レフカメラ・ミラーレスカメラの撮影の醍醐味として、「背景ボケ」があると思います。

今はスマートフォンでもこの撮影ができる機能やアプリが出てきているほどですが、

やはり、カメラならではの魅力はいまだ残っています。

しかし、カメラを購入してみたものの、なんだかうまくいかなかったりしていませんか?調べたものの難しい言葉が並んでピンとこない、という方は、ぜひ記事をご覧ください。

1.背景をぼかす撮影方法

1-1.絞り優先モードを使う

一眼レフカメラ・ミラーレスカメラには、さまざまな撮影モードがあります。

より背景をぼかしたいならば、「絞り優先モード」を使った撮影がおすすめです。

背景ボケを左右する、「F値」の数字を自由に操作できる一方で、設定した露出設定に基づき、自動でシャッタースピードを設定してくれるモードになります。
※絞り優先モードは、カメラメーカーごとに表示が異なり、「A」や「Av」と表記されています。

この絞り優先モードのうえで、F値(絞り)を、小さな数字にするほど、ピントが合う範囲が狭くなり、背景がぼけやすくなります。

・F5.6で撮影した写真

・F2.8で撮影した写真

絞り優先モードで撮影した写真

絞り優先モードを使用する上でのそれぞれの調整方法

  • 写真の明るさ
    絞り優先モードでの明るさの調整は「露出設定」で行います。(露出設定についてはこの記事で詳しく解説しています→ カメラの露出とは:一眼レフ・ミラーレス初心者向けに解説
  • シャッタースピード
    明るさを調整した際に、シャッタースピードが遅くなる場合があり、手ブレを引き起こす原因になります。しかし絞り優先モードでは、シャッタースピードを操作することができません。
    その場合、ISOを上げる(数字を大きくする)ことで、カメラの露出設定に基づきシャッタースピードを速くすることができます。
  • ISO
    ISOは撮影環境に応じて設定を行いますが、前述した、シャッタースピードの調整に応じて柔軟に設定を行います。

1-2望遠レンズを使う

望遠レンズを使用することで、背景ボケのある写真を撮影できます。

望遠レンズは、遠くの被写体を捉えることができ、ピントが合う範囲が狭いのが特徴です。

記載されている数字が100mm以上で、ズームが可能なレンズはほとんどが望遠レンズと考えていただければ大丈夫です。(”70-200”といったレンズであれば、望遠レンズです)

その望遠レンズのズームで、一番数字が大きい状態(ズームアップ)で撮影することで、背景ボケのある写真を撮影することができます。

・望遠レンズの数値が小さい方(広域側)で撮影した写真

望遠レンズの数値が小さい方(ズームアウト側)で撮影した写真

・望遠レンズの数値が大きい状態(ズーム域側)で撮影した写真

望遠レンズの数値が大きい状態(ズームアップ)で撮影した写真

※同じ画角になるよう、撮影者は移動しています。
※どちらも同じ露出設定で撮影しています。

このように、望遠レンズのズーム域側で撮影することで、背景ボケのある写真を撮影することができます。

望遠レンズを使用する上での注意点

  • 望遠レンズを使用する場合、被写体とカメラの距離を離さなければいけなくなります。周りに十分なスペースや環境であるかを確認したうえでの撮影が大切です。
  • モデル撮影などの時は、モデルへのポージング指示が難しくなります。離れる前に、どういったポーズをしてほしいのかを共有することが大切です。

 

1-3ぼかしたい背景と、被写体を離す

もし、メインにしたい被写体と、ぼかしたい背景が明確であれば、「メインにしたい被写体をカメラ側に近寄ってもらい、背景から離す」という方法もあります。

・右側のくまのぬいぐるみをメインに、観葉植物を背景としてぼかしたい

右側のくまのぬいぐるみをメインに、観葉植物を背景としてぼかしたい写真

・右側のくまのぬいぐるみをカメラに近づけ、観葉植物を背景としてぼかした

右側のくまのぬいぐるみをカメラに近づけ、観葉植物を背景としてぼかした写真

このように、背景をぼかした撮影を行うなら、

①絞り優先を使用する

②望遠レンズを使用する

③ぼかしたい背景と、被写体を離す

この3つのポイントを意識することで、背景ボケのある写真を撮影することができます。

2.さらに知識を深めて、背景ぼかし撮影を行うポイント

・ピントは「点」ではなく「面」であると理解する

「カメラのピントは点ではなく面である」という認識を深めるとよりボケについてコントロールしやすくなります。

例えば、下の写真だと、観葉植物2種類が横並びの状態です。この場合、両方にピントが合います。

両方の観葉植物にピントが合っている写真

次に、カメラの露出設定、位置はそのままで、左側の観葉植物を後ろにずらし、右の観葉植物と並ばない状態にします。

 

後ろに下がった被写体にはピントが合っていない写真

後ろに下がった被写体にはピントが合っていない状態、ボケの状態になっています。

このように、ピントは点でそれぞれにピントが合っているのではなく、面の状態でピントが合うという知識を深めることでより、ピントとボケをコントロールすることができます。

・ピント位置を調整して、前ボケ、背景ボケをコントロールする

ピントが面であることの理解を深めることで、前ボケ・背景ボケを自在にコントロールすることができます。

ここに、配置場所をずらした3つの小物を並べました。

真ん中の時計にピントが合った写真

この3枚の写真の撮影の置き方は下記の通り。

観葉植物、時計、ベルの撮影時の置き方の写真

 

1枚目の写真は中央の時計にピントを合わしています。

真ん中の時計にピントが合った写真

2枚目の写真は右側のベルにピントを合わしています。

右のベルにピントが合った写真

3枚目の写真は左側の植物にピントを合わしています。

左の観葉植物にピントが合っている写真

ピントは面であることを理解し、ピント位置を被写体に合わせることで、背景ボケだけでなく、前ボケをコントロールすることができ、より表現の幅を広げることができます。

 

今回のブログを通して、ボケの撮影方法を理解し、是非撮影に取り入れてみてはいかがでしょうか?

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それでは、今回の記事はここまで。

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