【スタジオ撮影初心者向け】ストロボ撮影時のカメラの露出設定を決める手順について解説

撮影会社LUZZ STUDIO(ラズスタジオ)のカメラマン・綾です。
過去の投稿記事において、様々なストロボを使った撮影方法をご紹介してまいりました。
その中で、「普段、どういう流れで、カメラやストロボの設定を決めているのですか?」というご質問をいただきました。
そんなご質問にお答えしようと、弊社所属のフォトグラファーがカメラやストロボの設定を決める流れ自身の経験を基に解説してまいります。
※方法については様々な方法があるため、あくまで一例として、参考にしていただけば幸いです。
目次
・ストロボ撮影時のカメラ設定の流れ
ストロボを使った撮影の際の、カメラの設定(露出設定)を決める流れとしては
- 被写体との距離とF値(絞り値)を決める
- シャッタースピードを決める
- ストロボの設定を決める
- ISOを決める
以上の流れを基本ベースとしています。
1.被写体との距離とF値(絞り値)を決める
まずは、撮影したいシーン、アングルとなるように被写体と、被写体との距離を決め、場所を決めます。
そして次に
- F値(絞り値)
を決めます。
デジタル一眼レフカメラ、デジタルミラーレスで設定可能な露出設定、
「ISO」「シャッタースピード」「F値」
これら3つの要素において、写真のイメージを左右する
「背景のぼかし・ピント位置」
に直結するためです。
例えば、下記写真のように、
同じシーンでもピントが変わるだけで全く異なる作品の印象となるためです。
また、F値による、背景のぼかし・ピントの設定をはじめに行うことで、
「シャッタースピード」、「ISO」
の設定・調整の方向性がわかりやすくなるメリットがあるためです。
カメラの露出設定はこのように、ひとつの要素(条件)に合わせて、他の要素を調整していくことが基本となります。
この癖を身に着けると、スタジオ撮影のみならず、様々な撮影シーンで活用・応用していくことができます。
その中でも「背景ぼかし・ピント」という条件は撮影者も被写体にとってもわかりやすい要素となるため、
悩んだときは、ひとまずF値から決めることをおすすめします。
F値(絞り値)のおおよその目安
使用するレンズや撮影環境によって、変動しますが。筆者のおおよその目安として
- 被写体にしっかりとピントを合わせるの場合・・・F8.0~
- ピントを合わせながら明るめに仕上げる場合・・・F5.6~
- ぼかしたい背景がある場合・・・F1.4~
この3つのをベースに、F値(絞り値)を選定しています。
2.シャッタースピードを決める
F値(絞り値)をおおよそ決めたら、次は「シャッタースピード」を決めていきます。
ストロボ撮影におけるシャッタースピードは、背景や周囲の明るさ(環境光)をどれくらい写すかを調整する役割を持っています。
参考として、筆者の普段の目安しては、
- 安定した明るさと失敗しにくさを優先したい場合・・・1/125
- ストロボ撮影でよく使われる基本の設定
- 手ブレや被写体ブレは、ストロボの光が主になるため起こりにくい
- 迷ったらここからスタートすると安心
- 背景や空間の明るさも一緒に写したい場合・・・1/60 前後
シャッタースピードを遅くすることで、背景の明るさを取り込める
被写体はストロボでしっかり止まり、背景は自然な明るさに
室内の雰囲気やロケーションを活かした撮影向き
これらを目安にしながら、周辺の環境、明るさを見ながらシャッタースピードを選定しています。
<初心者が覚えておきたいポイントまとめ>
被写体を止めるのはストロボの光
シャッタースピードは背景の明るさを調整するためのもの
迷ったら 1/100〜1/125 から始める
【ポイント】ストロボ撮影をしていて、写真の一部に 黒い帯 が写り込む
ストロボ撮影をしていて、写真の一部に 黒い帯 が写り込んだことはありませんか?
これは故障でも、設定ミスでもなく、
シャッターとストロボの仕組みによる正常な現象によるもので、原因は「ストロボ同調速度」を超えているからです。
<実際に暗くなってしまった写真>
※シャッタースピード設定:1/500

「なぜシャッタースピードを速くしすぎると黒い帯が出るのか?」
多くの一眼カメラやストロボには、ストロボ同調速度(シンクロスピード) という上限があります。
この同調速度を超えるシャッタースピードで撮影すると、センサー全体が一度に露光されなくなり、光が当たらなかった部分が黒く写るのです。
この現象が起こらないシャッタースピードは各種メーカー・ストロボの性能によって異なります。
黒帯を出さないための対処法としては、1/125が目安となるストロボが多いことから、1/125に戻せば問題なく、また1/125以上は、基本「使わない」と覚えておくとよいでしょう。
3.ストロボの設定を決める
「F値」「シャッタースピード」が決まれば、次にストロボの設定を行います。
ストロボの調整として
- ストロボの位置、光の広がり方を決める
- ストロボの光量を調整する
上記2点を決めます。
ストロボの位置では、被写体に
- どういった光を当てるか
- どういう影を作るか
以上の2点を想定し設置ししていきます。
一度ここでテスト撮影を行い、結果を見て
- ストロボの光量
- ディフューザーの有無
などを決めていきます。
使用するストロボの中間の光量からがおすすめ
ストロボの光量は、設定可能な光量の中間から始めることがオススメです。
中間で設定を始めることで、明るすぎたり暗くなってしまった場合にも前後調整が行いやすいためです。
例えば、ラズスタジオの無料機材GODOX SK400Ⅱの場合、
- 最小光量→1/16
- 最大光量→1/1
なので、中間の 1/4 から設定を初めて、調整を行っていくという具合です。
4.ISOを決める
最後に「ISO」を設定します。
「ISO」は撮影環境にある光をどれぐらい取り込むかという「感度」の調整を行います。
この光には、
- ストロボの光
- スタジオ内の照明や自然光(環境光)
が含まれます。
ISOを調整することで、写真全体の明るさが変わります
筆者は普段、ISOは小さい数字(ISO100~)から撮影したいイメージになるように調整することが多いです。
ISOが写真の及ばす影響としては、「ノイズの発生」ですが
最近のデジタル一眼レフ、ミラーレスカメラは進化しており、ISOを上げたとしてもそこまでノイズの影響が少なくなっております。
合わせて、現像作業でとノイズの軽減なども可能ですので、その場の撮影環境や状況に合わせて設定することがおすすめです。
ISOについてより詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
カメラのISOとは?読み方、設定できることや、屋内や動画などのシーン別の参考を解説!
・思い通りの仕上がりにならない。そんなときの対応方法
ここまで設置をしたけれど、思い通りの仕上がりにならない時は、撮影したいイメージを改めて考えながら
「ISO」→「ストロボ」→「シャッタースピード」→「F値」に順番に調整してみてください。
少しの設定を変更することで仕上がりが左右するこの奥深さが、スタジオでのストロボ撮影の魅力、楽しさの一つです。
逆に想定していなかった仕上がりが、意外と新しい発見となってくれることも多々あります。
是非今回ご紹介した、手順をベースに、撮影スタジオでのストロボ撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。
・ストロボを使用したスタジオ撮影におすすめの場所
この記事を読んで、スタジオで、ストロボを使用した撮影に挑戦してみたくなった方へ
大阪・本町にあります レンタル撮影スタジオ LUZZ STUDIO(ラズスタジオ)では
- ストロボレンタル(2台)
- ストロボ無線接続機(トリガー)
- 各種ストロボディフューザー
レンタルスタジオHP:https://luzz-studio.com/
これらの各種撮影用機材がレンタルスタジオ利用者は 無料 でご利用いただけます。
ご自身の一眼レフカメラ、ミラーレスカメラをお持ちいただくだけで、ストロボを使ったスタジオ撮影をお楽しみいただけます。
LUZZSTUDIO(ラズスタジオ)

大阪は本町の川沿いにある、レンタルスタジオです。
- 最大天井高3.8m、最大梁下高3.4mの解放感あふれる空間
- 置くだけで映える白コンクリート床、照明がいらない、自然光溢れる白い部屋
- 白壁とモルタルグレー床の落ち着きあるシチュエーション
- シックな雰囲気漂うモルタルグレー壁、床の空間
- 無料の照明・撮影機材も用意
- スタジオ内にトイレ、更衣室、メイクルーム 完備ビル最上階
- ワンフロア完全貸切撮影スタジオ
A8 LUZZ STUDIO

南堀江公園前・南向き・木のぬくもりを感じるスタジオ
- 南堀江公園前、南向きのビル最上階の59㎡のレンタル撮影スタジオです。
- ぬくもりを感じる2種類の異なる木の壁に、モルタルグレー壁のシチュエーションと合わせて、19㎡のバルコニーもあり。
- 豊富なヴィンテージ椅子を多数取り揃え
- 天井高3.2mもの解放感あふれる空間で様々な撮影シーンに活躍します。
エーハチラズスタジオのHPはこちらから(新しいタブで開きます)



