【スタジオ撮影初心者向け】ストロボ撮影時のカメラの露出設定を決める手順について解説

2023.03.09 タイトル、内容一部変更・更新しました

撮影会社LUZZ STUDIO(ラズスタジオ)のカメラマン・綾です。

過去の投稿記事において、様々なストロボを使った撮影方法をご紹介してまいりました。

その中で、「普段、どういう流れで、カメラやストロボの設定を決めているのですか?」というご質問をいただきました。

そんなご質問にお答えしようと、弊社所属のフォトグラファーがカメラやストロボの設定を決める流れ自身の経験を基に解説してまいります。

※方法については様々な方法があるため、あくまで一例として、参考にしていただけば幸いです。

 

・ストロボ撮影時のカメラ設定の流れ

ストロボを使った撮影の際の、カメラの設定(露出設定)を決める流れとしては

  1. 被写体との距離とF値(絞り値)を決める
  2. シャッタースピードを決める
  3. ストロボの設定を決める
  4. ISOを決める

以上の流れを基本ベースとしています。

1.被写体との距離とF値(絞り値)を決める

まずは、撮影したいシーン、アングルとなるように被写体と、被写体との距離を決め、場所を決めます

そして次に

  • F値(絞り値)

を決めます。

デジタル一眼レフカメラ、デジタルミラーレスで設定可能な露出設定、

「ISO」「シャッタースピード」「F値」

これら3つの要素において、写真のイメージを左右する

「背景のぼかし・ピント位置」

に直結するためです。

例えば、下記写真のように、

同じシーンでもピントが変わるだけで全く異なる作品の印象となるためです。

 

また、F値による、背景のぼかし・ピントの設定をはじめに行うことで、

「シャッタースピード」、「ISO」

の設定・調整の方向性がわかりやすくなるメリットがあるためです。

 

カメラの露出設定はこのように、ひとつの要素(条件)に合わせて、他の要素を調整していくことが基本となります。

この癖を身に着けると、スタジオ撮影のみならず、様々な撮影シーンで活用・応用していくことができます。

 

その中でも「背景ぼかし・ピント」という条件は撮影者も被写体にとってもわかりやすい要素となるため、

悩んだときは、ひとまずF値から決めることをおすすめします。

 

F値(絞り値)のおおよその目安

使用するレンズや撮影環境によって、変動しますが。筆者のおおよその目安として

  • 被写体にしっかりとピントを合わせるの場合・・・F8.0~
  • ピントを合わせながら明るめに仕上げる場合・・・F5.6~
  • ぼかしたい背景がある場合・・・F1.4~

この3つのをベースに、F値(絞り値)を選定しています。

2.シャッタースピードを決める

F値(絞り値)をおおよそ決めたら、次は「シャッタースピード」を決めていきます。

シャッタースピードは1/125以内で設定する

ストロボ撮影の場合、シャッタースピードは1/125までの設定で撮影を行うように調整をします。

1/125よりも早いシャッタースピード(1/500や1/1000など)の場合、
ストロボが光る時間(”閃光時間”と言います)よりも早くシャッターが切られ、
写真の仕上がりの一部分暗くなってしまう場合があるためです。

<実際に暗くなってしまった写真>
※シャッタースピード設定:1/500

この現象が起こらないシャッタースピードは各種メーカー・ストロボの性能によって異なります。

その中でも、1/125が目安となるストロボが多いことから、1/125を基準にシャッタースピードを決めています。

 

参考として、筆者の普段の目安しては、

  • モデルが動き、その一瞬を撮影する場合・・・1/125
  • 確実にピントを合わせながら、手振れを無くした撮影をする場合・・・1/100
  • モデルさんがポーズをキープした撮影で明るさを確保した場合・・・1/60

これらを目安にしながら、周辺の環境、明るさを見ながらシャッタースピードを選定しています。

 

<モデルが動き、シャッタスピード1/125で撮影した写真>

シャッタースピードについてより詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
【初心者向け】シャッタースピードを解説!明るさの目安を知り、被写体の動きをコントロール!動画撮影時の設定も合わせて解説!

3.ストロボの設定を決める

「F値」「シャッタースピード」が決まれば、次にストロボの設定を行います。

ストロボの調整として

  1. ストロボの位置、光の広がり方を決める
  2. ストロボの光量を調整する

上記2点を決めます。

ストロボの位置では、被写体に

  • どういった光を当てるか
  • どういう影を作るか

以上の2点を想定し設置ししていきます。

一度ここでテスト撮影を行い、結果を見て

  • ストロボの光量
  • ディフューザーの有無

などを決めていきます。

使用するストロボの中間の光量からがおすすめ

ストロボの光量は、設定可能な光量の中間から始めることがオススメです

中間で設定を始めることで、明るすぎたり暗くなってしまった場合にも前後調整が行いやすいためです。

例えば、ラズスタジオの無料機材GODOX SK400Ⅱの場合、

  • 最小光量→1/16
  • 最大光量→1/1

なので、中間の 1/4 から設定を初めて、調整を行っていくという具合です。

 

4.ISOを決める

最後に「ISO」を設定します。

「ISO」は撮影環境にある光をどれぐらい取り込むかという「感度」の調整を行います。

この光には、

  • ストロボの光
  • スタジオ内の明るさ

が含まれます。

ISOを調整することで、写真全体の明るさが変わりますので、
筆者は普段、ISOは小さい数字(ISO100~)から撮影したいイメージになるように調整することが多いです。

 

ISOが写真の及ばす影響としては、「ノイズの発生」ですが

最近のデジタル一眼レフ、ミラーレスカメラは進化しており、ISOを上げたとしてもそこまでノイズの影響が少なくなっております。

合わせて、現像作業でとノイズの軽減なども可能ですので、その場の撮影環境や状況に合わせて設定することがおすすめです。

 

ISOについてより詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
カメラのISOとは?読み方、設定できることや、屋内や動画などのシーン別の参考を解説!

 

 

・思い通りの仕上がりにならない。そんなときの対応方法

ここまで設置をしたけれど、思い通りの仕上がりにならない時は

一旦、落ち着き撮影したいイメージを改めて考えながら

「ISO」→「ストロボ」→「シャッタースピード」→「F値」に順番に調整してみてください。

少しの設定を変更することで仕上がりが左右するこの奥深さが、スタジオでのストロボ撮影の魅力、楽しさの一つです。

逆に想定していなかった仕上がりが、意外と新しい発見となってくれることも多々あります。

 

是非今回ご紹介した、手順をベースに、撮影スタジオでのストロボ撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。

・ストロボを使用したスタジオ撮影におすすめの場所

この記事を読んで、スタジオで、ストロボを使用した撮影に挑戦してみたくなった方へ

大阪・本町にあります レンタル撮影スタジオ LUZZ STUDIO(ラズスタジオ)では

  • ストロボレンタル(2台)
  • ストロボ無線接続機(トリガー)
  • 各種ストロボディフューザー(ソフトボックス・アンブレラなど)

レンタルスタジオHP:https://luzz-studio.com/

これらの各種撮影用機材がレンタルスタジオ利用者は 無料 でご利用いただけます。
ご自身の一眼レフカメラ、ミラーレスカメラをお持ちいただくだけで、ストロボを使ったスタジオ撮影をお楽しみいただけます。

 

↓この記事を書いたのは㈱ラズスタジオ(大阪の撮影会社)

㈱ラズスタジオ HPはこちら
〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町1丁目2番1号本町リバーサイドビル8F

関西・大阪のレンタル撮影スタジオのご紹介

LUZZSTUDIO(ラズスタジオ)

●LUZZ STUDIO ラズスタジオ

大阪は本町の川沿いにある、レンタルスタジオです。

  • 最大天井高3.8m、最大梁下高3.4mの解放感あふれる空間
  • 置くだけで映える白コンクリート床、照明がいらない、自然光溢れる白い部屋
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  • 無料の照明・撮影機材も用意
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  • ワンフロア完全貸切撮影スタジオ

ラズスタジオのHPはこちらから(新しいタブで開きます)

 

A8 LUZZ STUDIO

●A8 LUZZ STUDIO エーハチラズスタジオ

南堀江公園前・南向き・木のぬくもりを感じるスタジオ

  • 南堀江公園前、南向きのビル最上階の59㎡のレンタル撮影スタジオです。
  • ぬくもりを感じる2種類の異なる木の壁に、モルタルグレー壁のシチュエーションと合わせて、19㎡のバルコニーもあり。
  • 豊富なヴィンテージ椅子を多数取り揃え
  • 天井高3.2mもの解放感あふれる空間で様々な撮影シーンに活躍します。

エーハチラズスタジオのHPはこちらから(新しいタブで開きます)

 

haus402(ハウスヨンマルニ)大阪市西区

haus402(ハウスヨンマルニ)

無垢材のリビングシーンや、ナチュラル撮影、スカンジナビアンデザインや北欧家具があるハウススタジオです。

生活雑貨、インテリアの撮影場所と利用しブラウンオレンジと白壁でファッション撮影、アパレル撮影、宣材撮影も対応しています。

  • 「居心地の良さと自然光」をテーマにスタイリッシュな雰囲気を提案しています。
  • リビング、ダイニングなどの生活スペースを再現し、ファッションやインテリアの商品撮影にプライベートな空間演出。
  • 豊富な家具を多数取り揃え
  • 天井高3mもの解放感あふれる空間で様々な撮影シーンに活躍します。

ハウスヨンマルニのHPはこちらから(新しいタブで開きます)

 

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それでは、今回の記事はここまで。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

 

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