【初心者向け】スタジオ撮影でストロボを使う際のカメラの露出設定を決める手順についてわかりやすく解説!
大阪市中央区本町、大阪メトロ堺筋本町駅徒歩3分にあります、撮影スタジオLUZZ STUDIO(ラズスタジオ)の店長・綾です。
今回のブログはこれまでいくつかのストロボを使った撮影方法をご紹介してまいりました。
そんな中、お客様から「普段、どういう流れで、カメラやストロボの設定を決めているのですか?」というご質問をいただきました。
そんなご質問にお答えしようと、今回のブログでは、ストロボを使った撮影においての、設定を決める流れをわかりやすく解説してまいります。
目次
1.ストロボ撮影時のカメラ設定の流れ
ストロボを使った撮影の際の、カメラの設定(露出設定)を決める流れとしては
- モデルとの距離、F値(絞り値)を決める
- ストロボの調整、カメラの微調整を行う
以上の流れとなります。順を追って解説してまいります。
2.モデルとの距離とF値(絞り値)を決める
まずは、撮影したいシーン、そしてアングルに収まるよう、モデルさんの場所を決めます。
次に
- カメラとモデルとの距離
- レンズの焦点距離
- レンズのF値(絞り値)
を決めます。
これらの決め手となるのは、背景をぼかすのか、しっかりとピントを合わせるのかというピント(被写界深度)です。
デジタル一眼レフカメラやデジタルミラーレスカメラなど、露出を決めれるカメラでの撮影にとって、このピント(被写界深度)が写真の仕上がりに影響を与えるためです。
例えば、下記写真のように、同じシーンでもピントが変わるだけで全く異なる作品に仕上がります。
撮影準備において、何にピントをあわせるかをしっかりと決めましょう。
なぜピントの仕上がりから決めるのか
なぜF値(絞り値)によるピントから決める理由として、シャッタースピード・ISOと並び、カメラの露出に影響するためです。
その中でも、作品の仕上がりを決めるピントを先に決めてしまうことで、F値(絞り値)が確定されることで、残る露出設定に関わるシャッタースピード、ISOの調整の方向性が見えやすくなるためです。
カメラの露出設定はこのように、ひとつの絶対に外せない要素に合わせて、他の要素を調整していく作業とも言えます。
そのなかでも、一番わかりやすく、それでいて写真撮影では必要な「ピント」がわかりやすい指標の一つだからといえます。
悩んだときは、F値(絞り値)でピントを決める。を大切にしましょう。
2-1.F値(絞り値)を決めるための方法
F値(絞り値)を決めるための下準備としてのカメラ設定のシャッタースピードとISOをご紹介します。
シャッタースピードは1/60〜1/125で設定する
ストロボを使用した撮影の場合、目安として1/60〜1/125をベースに撮影をします。
1/125よりも早いシャッタースピードですと、フラッシュが光る時間(”閃光時間”と言います)よりも早くシャッターが切られてしまった結果、写真の仕上がりが一部分暗くなってしまうという現象が起こります。
<シャッタスピード1/500で撮影した写真>
筆者の普段の目安しては、
- モデルが動き、その一瞬を撮影する場合・・・1/125
- 確実にピントを合わせながら、手振れを無くした撮影をする場合・・・1/100
- モデルさんがポーズをキープした撮影で明るさを確保した場合・・・1/60
これらを目安にしながら、周辺の環境、明るさを見ながらシャッタースピードを選定しています。1/50以下のシャッタースピードは手ブレが怖いのであまり設定することはありません。あくまでご参考までに!
<モデルが動き、シャッタスピード1/125で撮影した写真>
シャッタースピードについてより詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
【初心者向け】シャッタースピードを解説!明るさの目安を知り、被写体の動きをコントロール!動画撮影時の設定も合わせて解説!
ISOは100を目安にスタート
ISOは100を基準に撮影目的に応じて変更します。
というのも、ストロボ撮影においての明るさはストロボで調整を行うことが多いためです。
しかし、ISO100を絶対にキープしなければいけない、というわけではありません。
ストロボでは制御することのできない絶妙な明るさ調整を行う場合や、変更作業にスピードを求められる場合は、ISOを上げることもあります。
最近のデジタル一眼レフ、ミラーレスカメラは進化しており、ISOを上げたとしてもそこまでノイズの影響が少なくなっております。
合わせて、現像作業でとノイズの軽減なども可能ですので、その場の撮影環境や状況に合わせて柔軟に対応しましょう!
ISOについてより詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
カメラのISOとは?読み方、設定できることや、屋内や動画などのシーン別の参考を解説!
ストロボの光量は使用するストロボの中間の光量
F値(絞り値)の設定において、ストロボの光量は、設定可能な光量の中間で行うことをオススメします。
中間で設定を始めることで、明るすぎたり暗くなってしまった場合に調整を行うことができるからです。
例えばラズスタジオの無料機材GODOX SK400Ⅱの場合、最小光量が1/16なので、中間の1/4に設定をしておきます。
以上のシャッタースピードとISOとストロボの光量設定を行った上で、実際にテスト撮影を行い、F値(絞り値)を決めていきます。
筆者の目安して
- 被写体にしっかりとピントを合わせるの場合・・・F8.0あたり
- ピントを合わせながら明るめに仕上げる場合・・・F5.6あたり
- ぼかしたい背景がある場合・・・F2.8あたり
といった演出したい表現方法に基づきながら、撮影環境の明るさとのバランスを見ながら、F値(絞り値)を選定しています。
3.ストロボの調整、カメラの微調整を行う
ここまでの設定が完了したら、ストロボの微調整を行います。
ストロボの調整として
- ストロボの位置、光の広がり方を決める
- ストロボの光量を調整する
上記2点を決めます。
ストロボの位置では、モデルにどういった光を当て、影を作るるかをイメージして設置します。撮影結果に応じて、ディフューザーの有無を決めたりします。
ストロボの光量では、モデルに対してどれぐらいの明るさで照らし出すかを撮影したいイメージ、そして撮影環境に応じて設定します。
4.思い通りの仕上がりにならない!そんなときの対応方法
ここまで設置をしたけれど、思い通りの仕上がりにならない時の対処方法として
- ストロボの位置を変える、もしくは増やす
ストロボの位置をモデルから離すと光が弱くなります。 - ISO感度を変更する。
ISOの数字を大きくすると写真が明るくなり、小さくすると暗くなります。 - F値(絞り値)を変更する
F値(絞り値)を小さくすると写真が明るくなり、ピントの合う範囲が小さくなります。
といった方法が主な対処方法となります。
しかし、これらの方法を行うと事前に決めた目的の表現方法から離れてしまう原因になります。
特に
- F値(絞り値)を変更する
この方法はピントに影響する大切な要素になりますので、使用するストロボの位置変更やISOの変更でも調節仕切れない場合、または最終的な微調節としての最終手段としておき、F値(絞り値)を変更した場合は必ず撮影結果に影響していないかを確認するようにしましょう。
5.スタジオ撮影で自分の撮りたいイメージを再現しよう!
カメラの露出設定を使いこなして思い描いた写真作品を撮影しよう!
このブログがそんな撮影のきっかけになればとても嬉しいです!!
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それでは、今回の記事はここまで。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!